マオです。
僕が新卒でIT企業に務めて、意外に感じたことの1つが、
稼げるエンジニアの強みは技術力だけじゃない。
もっと別のスキルが、稼ぎにより直結していた。
という事実でした。
というのも就活していた頃は、
稼げるエンジニア=プログラム言語等の知識が深くて広い人
と思っていたから。
でも現実は違いました。
「年収1,000万円稼げるエンジニア」というのは1つの憧れで目標になりますが、
そのレベルでも稼げる理由の基本は一緒。
では何が決め手になるの?
ということを解説していきます。
目次
稼げるエンジニアに共通する特徴
結論から言うと
優秀なエンジニアは、意識合わせが上手い
ですね。
そして型を身につければ、誰でも意識合わせが上手くなるのも。
僕が務めていた会社や取引先を見ていたら、
9割は「意識合わせが上手い」系のエンジニアでした。
もちろんIT知識は大事ですよ。
それが無かったらエンジニアにはなれないですからf^_^;)
ただ僕が現場で仕事した実感では、
- ITスキルが低いために稼げていない
タイプよりも
- ITスキルは十分あるのに、見合ったレベルで稼げていない
タイプの方が、遥かに多かったです。
「この先輩、僕よりもずっと知識もあるのにな」
「すげ~、先輩は1時間半でプログラムくんだけど、僕だったら1日あっても終わらんわ!」
という人が、実は全然稼いでいないと聞くとか、普通にありましたね。
こんな話を、全く違う業界で働いている友達に話しても、
「マジ!?そうなの!?」
って驚かれるし、就活生に話しても
「なんか意外ですね~、ITの知識の方が大事だって思ってました」
という感想。
でも現役のエンジニア含めて、ITスキルをひたすら重視してしまうのも、
仕方ないこととは感じるんですよね。
テレビでも広告でも「エンジニアとはITスキルでやっていく仕事」
と思わせるような、偏った打ち出し方をしているから。
僕がyoutubeを見ていると、広告で時々、
プログラミングのオンラインスクールの広告が出てきます。
その中でも
「エンジニアは他の仕事と比べて、平均年収が高い傾向にあります」
と言った後で、
「エンジニア転職を目指すならウチで(プログラミングを学びましょう)!」
と宣伝する。
プログラミングが必要なのは否定しませんよ。
それがエンジニアの仕事には違いないから。
けどこの流れで言われると、
プログラミングを磨けば磨くだけ、それで年収高い仕事ができるよ
と勘違いしそうになる。
プログラミング技術が年収に直結する、というなら、
それは違うだろ!
と、キッパリ伝えたいですね。
誰もが知る通信会社にN先輩がヘッドハンティングされた理由
実際この意識合わせが上手い人は、
より稼げる会社にヘッドハンティングもされるんですよね。
同じ会社の別プロジェクトにいたN先輩も、まさにそのタイプでした。
1期上の先輩から
「Nさんがヘッドハンティングされて退職するらしいよ」
と聞いて僕は驚いた Σ(゜ロ゜)
「えっ、ヘッドハンティングってすごくないですか!?
次どこの会社に行くんですか?」
そう質問したところ、誰もが知る通信会社の名前が出てきて、
僕はビビりながらも納得した。
ああ、そりゃ行っちゃいますよね(゚∀゚(。_。
給料も跳ね上がるし。
しかしNさんとは、年に数回の会議で親身にしていただいていたものの、
どんな経緯でヘッドハンティングされたか、はよく分かっていませんでした。
「にしても、何が決め手になって、ヘッドハンティングされたんですかね?」
と尋ねたら、先輩の答えは端的に言うと
「意識合わせが上手いから」
でした。
具体的に言うと、
- 複数の会社が入っているプロジェクトで、
OSチームやWEBチームなどたくさんのチームが分かれている中で、
チーム間の風通しを良くした - おかげで互いに質問しやすくなって、作業工程の手戻りが減った
- システムを納入する会社の担当者さんと連絡を密に取って、
気にされていそうな点や、ちょっと進捗よろしくなさそうな点を
早く共有して、安心させていた - Nさんの担当チームの障害で思う通り構築が進まない時、
何の開発は進められるか、とりあえず障害を回避できる方法はあるか、
皆で調べて、案件が炎上しないように整理して報告した
とのこと。
Nさんチーム以外の社内や取引先のプロジェクトを聞いていても、
仕事の早さは
いかに正確で、そして風通しの良いコミュニケーションができているか
に一番左右される、というのを痛感しました。
そしてそれには
誤解なく、自分の考えていることを伝えたり、
相手の望みを把握できる力で決まる
と、Nさんのヘッドハンティングを聞いて知らされました。
実際Nさんの抜ける穴は大きかったようで、
ヘッドハンティングされた後にNさんに直接お聞きしたら、
退職を1年間引き止められたとのこと。
めっちゃ重宝されていたんだな、ってしみじみ思います。
新しいITスキルよりもコミュニケーションを磨く
このNさんの例もそうですが、IT系で高給の仕事、年収1000万円超えもざらにある
「プロジェクトマネージャー」も同じなんです。
結局、意識合わせが上手いかどうかが、
仕事のできるできないに直結するのです。
プロジェクトマネージャーは、数十人~数百人単位のプロジェクトの責任者。
もちろんITスキルが必要ではあるのですが、ハッキリ言って
ハードも、OSも、ネットワークも、アプリケーションソフトも、・・・・と
すべての分野に詳しくなるのは、現実的にはほぼ不可能です。
じゃどうやって仕事するのか?というと
- チームで困っていることは何か?
- どんな障害が起きていて、何が問題となっているか?
- お客様が特に何を気にされているか?
- 障害がある中で、どの部分は開発を進められて、障害をとりあえずでも回避できるのか?
などなどを聞いて把握して、ちゃんとシステムを納入するまで持っていく。
その時には自分より詳しい人とでも、システムに詳しくないお客さんとでも、
ちゃんと意識合わせできるかが、炎上させないポイントになります。
その意識合わせできる人の割合が少ないから、
プロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーは高給の仕事なんです。
なので特に、今エンジニアで「給料が少ない・・・」と思っている人は、
数年で移り変わる新しいITスキルを磨くよりも、
1度身につければ一生使えるコミュニケーションの型を学ぶのに、
時間を使った方が得しますよ
と言いたいですね。
さらにエンジニアは場所に縛られず仕事できる案件も豊富なので、
会社に縛られず独立して働くハードルは割と低いですが、
独立するならなおさら
- お客さんは何を求めているのか
- 自分はお客さんの要望に対して何ができるのか
の意識合わせができるよう、
コミュニケーションを学んでおくのが重要です。
でもエンジニアで、コミュニケーション能力を磨いている人は少ないから、
逆に言えば、時間も力もかければサッと抜きん出られる。
それで意識合わせがスムーズになって、仕事のスピードが上がって、
給料が高いリーダーやマネージャーを任されるようになると思うと、
なんか希望がわきますよね(^^)
いつもメルマガやブログを拝見しております。
実は今仕事の事で悩みを抱えておりまして
「年収1000万円稼げるエンジニアになるには技術力以上に〇〇が決め手」の記事を拝見したおり、どうしたらいいか聞いて見たいと思い、コメントさせて頂きました。
守秘義務があるので具体的な事は申し上げられないのですが、某有名な通販サイトで文字ベースの問い合わせ業務を取り組んでるのですが、私はなかなかお客様が困ってる事を瞬時に把握する事が難しく、目標としては文面を見ただけで1分以内に不明点や要望を把握できるようになりたいのですがどうしたらいいでしょうか?
一分以内で把握し、適切な質問を返せば社内の資料を探す時や根拠を見つける動作が早くなるため、業務の質を上げる事に繋がる為、何とかしたいのですが、何かよい方法はないでしょうか?
コクボさん、コメント読ませていただきました!
「文面を見ただけで不明点や要望を把握できるようになりたい」
という質問ですね。
できるだけ素早く把握するには、
「最初の時点で最低限、何が分かればいいか?」
の見極めが大事です。
そのことについて、以下の動画で解説したので、御覧ください↓
相手の意図を素早く汲み取る時に真っ先に把握すべきこと3つ
https://youtu.be/bm5JqQw37oM
感想いただけると嬉しいです^^